40代 カナダ人男性 Tさんよりメッセージ 

     バンクーバー ダウンタウン
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日本にいる男性サバイバーの皆様へ

 

「カナダのバンクーバーよりメッセージを書かせて頂きました。性的虐待の男性サバイバーというとても大切なことについて話すために。

 

 

性的虐待の事実を自身で認めること、まして他人に話すことはとても難しく、怖いことだと私は認識しています。

 

 

しかし、回復は可能です。そして、回復が可能だということを私自身の人生で証明しました。私はNobukiに2010年の9月に出会いました。その時の私は1970年代の幼少期の性的虐待のせいでどうしようもない状態で自殺願望もありました。

 

 

それから、6ヶ月にわたりNobukiとカウンセリングを続け、言葉では言い表せないくらい助けになりました。特に、恥、罪悪感、怒り、困惑、絶望感から少しずつ解放され、勇気と自信に変わっていきました。 

 

 

今までの過去をしっかり振り返り、それがどう今の自分に影響を及ぼしているのかを考え直すことが必要でした。とても苦しかったですが、自分なりに毎日一生懸命頑張りました。Nobukiの思いやりと自信が、私にとって長期的な変化をもたらしました。

 

 

もし、あなたが性的虐待を受けた方であったり、そういう人を知っていたら助けになってくれるのでNobukiにコンタクトすべきです。日本にいる男性サバイバーの皆様、私が自由を得たようにあなたにもできます。」 

 

 

心を込めて。 Tさんより

 

 

 

カウンセラー山口のぶきよりひとこと

 

クライアントTさんとの1回目のセッションは今でも鮮明に覚えています。彼はうつむいて、自殺願望と絶望感で本当に辛そうでした。

 

 

話を聞くと何度も自殺を考えたと言う。さっきも近くにある橋から飛び降りようかと悩んでから自分自身を引きずるようになんとかセンターに来たと言った。

 

 

そんな危機的な状況からボディーワーク、呼吸法、EFT(タッピング)が効果的でした。Tさんは追い込まれていたからこそ、真剣にセラピーを続け、自宅でも一人で懸命に出来るワークに取り組みました。10の回復の確言を毎日声に出して唱えました。例えば、「回復は可能である」「自分は不健康な人との関係を断ち切る」など。 覚えたタッピングや呼吸法を1日3回やり抜きました。

 

 

だから危機的な状況から抜け出すのに時間はかかりませんでした。2、3週間で落ち着き、その後安心感などについてのカウンセリングをしました。

 

 

そして、性被害や父親に対する怒りなどのワークをしました。身体にたまった怒りのエネルギーを少しずつリリースさせました。ある時には足で押すワーク。彼は押し終わったあと解放の震えがおこり、今までに感じたことがない自信と安心感が出てきました。

 

 

押すという行為は、Tさんが幼少期のころ口やかましい父に、「うるさい!あっちに行け!」と言えずに我慢していた時にたまった怒りのエネルギーです。そしてフラッシュバックがかなり減ってきました。彼はグループワークや依存についてのカウンセリングも徹底的にやり抜き、ヨガや鍼のプログラムもこなしました。

 

 

Tさんは経済的に苦しかったのですが、カナダでは男性サバイバーのプログラムをはじめ、上記のプログラムをすべて無料で受けれることができました。日本にもこのようなシステムが必要だと考えます。しかし、無料だからといって継続するのは難しいです。Tさんの回復の成功は彼のひたむきな努力の賜物だと感じます。

 

 

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